Wednesday, March 30, 2005

見られた・・・?

部屋のそこら中にポトスの観葉植物が置いてあります。
薄緑の葉っぱは鮮やかで艶やか、ただの葉っぱですが、そこにあるだけでほっとします。

ところで、植物の葉っぱが動く瞬間を見たことがありますか?
葉っぱが動き回るわけではありません。でも植物は成長しているわけですから、何かしらの動きはしているはずですね?

普段、植物をジッと見つめていても葉っぱが動いているところを見る機会はありません。おそらく植物の成長はゆっくりしているからでしょう。

ところが、ときどき、年に2回ぐらい、フッと気配を感じてポトスの方に目をやると、葉っぱがシュッと動く瞬間に出くわすことがあります。風とか振動のせいではありません。 明らかに「意識的」な動きです。

そういう時の感覚は、「あっ、見られた・・・かな?」という感じなのです。
ポトスが戸惑っているような、あらぬ場面を見られてしまって照れているようなそんな感じです。

植物にとって、動いているところを見られるのは恥ずかしいことなのかもしれません。
人間の目に触れずに活動することが植物の美意識なのかもしれません。
あるいは見られてはいけない、という掟でも・・・、まさかね。

今私は大きなポトスの鉢に背を向けてブログを書いています。

もしかしたら・・・、「だーるまさんが、こーろんだ!」

Saturday, March 26, 2005

子供がいなくなる?

ニューヨークの街を歩いていると、小さい子の多さに圧倒されます。少子化という言葉はこの地とは関係がないような感じなのですが・・・。

全米で人気が高い都市に、オレゴン州ポートランド市、ワシントン州シアトル市などがあります。ポートランド市は全米の中級都市のモデルとされているとても素敵な町です。

このポートランド市のパール地区。洒落た街並み、食料品店、住み心地の良さそうな地区です。
この地区の人口動態調査によると、1999~2000年の就学児童増加数はなんと・・・わずか3人。

サンフランシスコ市の人口に占める18歳未満の割合は14.5%(全国平均25.7%)で一番少なく、それに次いで、子供より犬が多いシアトル、ボストン、ホノルル、ポートランド、マイアミと続きます。

子供が少ない最大の原因は、町のインフラが整備されていることと、住み心地の良さ・・・?
密集した地域に高層ビルが立ち並び、洒落たレストランやお店が軒を連ね、かっこうの良い路面電車が網の目のように走るポートランドでは、近年不動産価格が高騰し、小さい子のいる比較的若い家族には手が出ない町なのです。ちなみにサンフランシスコの平均住宅価格は70万ドル、ちょっと手が出ない。

このため、こういう町に惹きつけられてやってくるのは、高額所得で子育てを終えて、引退をした人たちか、あるいは高額所得で独身、子供はいらない、という人たちなのです。

ポートランド市では、99~03年にかけて人口は9万人増加して、53万人となりましたが、学校に通う子供の数は、この80年間で最低となりました。
ここ10年間で児童数が1万人減少した同市では、3月中に6ヶ所の小学校が閉鎖されます。
このままいくと、今後10年間で、毎年3~4ヶ所を閉鎖しなければならないようです。

これは都市部だけの問題ではなく、中西部の諸州においても子供の減少傾向が深刻で、03~04年の調査によると、小学生児童の数が増加したのはわずか6州(全米50週中)。

移民による子供の増加分を差し引くと、アメリカは当の昔に出産比率がヨーロッパ並みになっているようです。

出産の減少と、不動産価格の高騰が、子供たちの姿を少なくしていっているのですね。
そして例外は移民の街、NYとLA。

わたしの娘も移民分としてカウントされるのかな。

Wednesday, March 23, 2005

(老)働者

日本ではベビーブーマーの大量引退を目前にして、いろいろな議論を引き起こしているようですが、23日のNYタイムズ紙で興味深い記事を目にしました。

それによると、ここ数年、大企業による熟年労働者(50歳以上)の採用が活発になっているようです。その最大の理由は熟年者は離職率が低く、コストパフォーマンスが高いため。

老年者擁護団体AARPによると、熟年者の採用に積極的な企業として、MetLife(大手保険会社)、Borders(大手書店チェーン)、Home Depot(大型日曜大工センター)などの13社が紹介されています。いずれも各業界でアメリカを代表する企業です。

通常、熟年労働者の方が医療費もかかり、会社を休む率も高いとされているのですが、実際は違うようです。50歳以上の離職率は、30歳以下の10分の1とたいへん低く、採用にかかるすべてのコストから見れば、訓練や雇用にかかる費用は若年者と変わらないのだそうです。

大手書店Bordersの全従業員3万2千名のうち、50歳以上の従業員が占める割合は現在16%で、6年前の6%に比べると大幅に上昇しています。

リテール業界で低離職率を誇るHome Depot(従業員32万5千名)でさえ、毎年16万人を新たに雇用し、新店舗開店の際には別途2万人の人手がいるといいます。熟年者の採用は会社の死活問題。すごいですね。

ご存知ウオールマートは、50歳以上の従業員を22万人雇用していますが、採用案内書を各地の教会や市町村図書館に配布して、リクルート活動を積極的に展開しているそうです。

2004年を見てみると、65~69歳年齢人口中、男性33%、女性は23%が働いていたそうです。AARPの予測によると、ここ5年以内に50歳以上の就業者は3人に1人になるとか。

看護士さんは通常53歳で引退なのですが、人手不足から復職率が高く、2002年と2003年の2年間で採用された看護士18万5千人のうち、50歳以上の方はなんと70%を占めていたそうです。

熟練者が退場し、少子化(未熟者)の増加が懸念されている日本ですが、働くのは若者と誰がいつ決めたのでしょうね?これからは老年労働者(老働者)が社会を牽引、若者を育てる社会へと変貌していくのではないでしょうか?力仕事だけを若者に頼めば、あとはこと足りるでしょう。

最後に、ある米国企業人事担当者の一言:「熟年者のほうが仕事を覚えるのが早いです。感覚が身に染み付いているからでしょうか。」



Sunday, March 20, 2005

サッカー

アメリカでスポーツと言えば、アメリカンフットボール、野球、バスケットが代表格でしょうか。

わたしが住むアパートの居間件食堂から、スポーツジムセンターに付属するグラウンドが見えます。
多目的に使用できるグラウンドのようですが、週末になると子供たちが走り回っているのは、サッカーのボールを追って、です。

不思議なことに、楕円形のボールや硬球を見ることがあまりありません。たいていサッカーボールなのです。試合を観ていると、アメリカではなくて、ヨーロッパのどこかの町にいるような錯覚を覚えます。

きのう土曜日は天気にも恵まれ、子供たちと親の歓声が聞こえてきました。

選手は4年生から6年生ぐらいの子供たちが多く、しかも男女混合、それがみんな上手いのです。ちゃんとサッカーになっているので、アパートから観戦していてもおもしろい。数チームの勝抜き戦が多いですね。

わたしは小さい頃、とある欧州の国で暮らしていましたので、放課後はたいていサッカー、サッカー三昧の毎日でした。もう45年も前の話です。

あの頃は、ボールに向かって皆が走りこみ、ボールを遠くに飛ばすという単純なサッカーで、技術にしても、今の子供達とは雲泥の差がありました。それに当時は女の子がサッカーをするということは想像もつかない時代でした。

今は、巧みなボールさばきでをグラウンドを疾走する小柄なポニーテールの子の身体能力の高さに目を見張って驚くばかり。そう言えば、アメリカの女子サッカーは強かったんだ。

女の子がサッカーボールを駆って走り回り、マンハッタンで子供たちのサッカーが観られる・・・。

時代の流れと変化を感じながら、部屋から試合観戦をしていました。







Tuesday, March 15, 2005

わたしがあなたを・・・

家内がとても素敵な詩を見つけてきてくれました。



-わたしがあなたを選びました- 鮫島浩二作
おとうさん、おかあさん、あなたたちのことを、こう、呼ばせてください。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上におりる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かものにしてくれると感じたからです。
汚れなき世界から地上におりるのは、勇気がいります。
地上での生活に不安をおぼえ、途中で引き返した友もいます。
拒絶され、泣く泣く帰ってきた友もいます。
あなたの温かいふところに抱かれ、今、わたしは幸せを感じています。
おかあさん、わたしを知った日のことをおぼえていますか?
あなたは戸惑いました。あなたは不安に襲われました。
そしてあなたは、わたしを受け入れてくださいました。
あなたの心の一瞬のうつろいを、わたしはよーくおぼえています。
つわりのつらさの中でわたしに思いをむけて、自らを励ましたことを、
わたしをうとましく思い、もういらないとつぶやいたことを、
わたしの重さに耐えかねて、自分を情けないと責めたことを、
わたしはよーくおぼえています。
おかあさん、あなたとわたしはひとつです。
あなたが笑い喜ぶときに、わたしは幸せに満たされます。
あなたが怒り悲しむときに、わたしは不安に襲われます。
あなたが憩いくつろぐときに、わたしは眠りに誘われます。
あなたの思いはわたしの思い、あなたとわたしは、ひとつです。
おかあさん、わたしのためのあなたの努力を、わたしは決して忘れません。
お酒をやめ、タバコを避け、好きなコーヒーも減らしましたね。
たくさん食べたい誘惑と、本当によく闘いましたね。
わたしのために散歩をし、地上のすばらしさを教えてくれましたね。
すべての努力はわたしのため。あなたを誇りに思います。
おかあさん、あなたの期待の大きさに、ちょっぴり不安を感じます。
初めての日に、わたしはどのように迎えられるのでしょうか?
わたしの顔はあなたをがっかりさせるでしょうか?
わたしの身体はあなたに軽蔑されるでしょうか?
わたしの性格にあなたはため息をつくでしょうか?
わたしはこころよく受け入れました。
きっとこんなわたしが、いちばん愛されると信じたから。
おとうさん、あなたに抱かれる日はまもなくです。
その日を思うと、わたしの胸は高鳴ります。
わたしたちといっしょに、お産をしましょう。
あなたの優しい声が、わたしたちに安らぎを与えてくれます。
あなたの力強い声が、わたしたちに力を与えてくれます。
あなたのやさしいまなざしが、わたしたちに励ましを与えてくれます。
わたしたちはあなたをこよなく愛し、信頼しています。
おとうさん、おかあさん、あなたたちのことを、こう、呼ばせてください。
あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、
わたしは地上におりる決心をしました。
きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです。
おとうさん、おかあさん、今、わたしは思っています。
わたしの選びは正しかった、と。
わたしがあなたたちを選びました。
この詩を作られた鮫島氏は、産婦人科医の方だそうです。

Monday, March 14, 2005

ジョゼッペ爺さん

きょう、ピノッキオのジョゼッペ爺さんに出くわしました。

身長は155~160cmほど、体型の重心は低め、豊かな白髪は横わけで、目じりがさがり、だぼだぼのワイシャツを着て、遠慮がちにドアをノックして入ってこられました。

この方、超難度高齢出産にかけては全米でも最高権威と言われているドクター。

ニューヨークの大病院で、しかもその分野で知る人ぞ知るドクター、というイメージで登場を待っていたものですから、拍子抜けしました。あれで四角い眼鏡をかけて、チョットやせたら、ディズニー版のジョゼッペ爺さんそのものです。

二つほど問題を指摘されてこの日はお開き。また4週間後に様子を診たいとのこと。

胎児の成長をチェックする先生と、赤ちゃんを取り上げる先生は違いますので、きょうは出産予定場所の病院偵察も兼ねての訪問。家内もわたしもジョゼッペ爺さんが気に入りました。

ちなみに成長を診ていただいている先生は日本人の方ですが、これが皇太子にそっくり。お世話になった方は皆、殿下、あるいは皇太子と影でお呼びしているようです。

わが娘は現在21週目。

きょうは頭のてっぺんから足の先まで、脳みそ、目、鼻、心臓、内臓、筋肉、骨などのすべてのパーツを、一時間近く、くまなく精査されておりました。長時間にわたって覗かれ続けて、さぞかし疲れたことでしょう。 「お疲れ様。」

幸い異常は認められませんでした。




Sunday, March 13, 2005

瞑想

座禅を再開しました。夜寝る前に30分座ります。

30分の時間を計るのは線香ではなく、台所用タイマー。
ただし、座り方は古式通り結跏趺坐を組みます。終了したあとの右足首の痛みだけは、何度やっても格別のものがあります。

『なぜ座禅を再開したか?』  『ただ座りたかったから。』

わたしは体が硬くなると、頭もやる気もにぶってきます。それを避けるために真向法という柔軟体操をときたま身体に施すのですが、これをやると、新鮮な気が体の中心をスッと通ったような感じがして、生き返ります。

座禅は魂のための柔軟体操かもしれません。

われわれは、これをやらなければ、あれをやらなければ、私がやらなければ皆に迷惑が…等など、外部からの要求に応えようと日々懸命に生活をしています。

でも、自分の内なる要求に耳を傾けることはまれです。たまに声が聞こえてきても、簡単に無視してしまう。外からの声にはあれだけ一所懸命になるのに、内からの声には…、不思議ですね。

座禅を組んでみたのは、実は「自分の声」に耳を済ませたいからなのですが、今のところ私の内なる声は何も語りかけてくれません。

座るたびに、いろいろな想いや考えが頭の中をブンブン飛び回って、うるさくてしょうがない。声が聞こえてこないのも道理ですね。

しかし、座った、という満足感は、足首の痛みを忘れさせてくれるぐらい、格別のものがあります。

声は聞こえなくても、自己満足だけでしばらくは座っていられそうです。



Thursday, March 10, 2005

商売繁盛のコツ

8年ほど前、アパートの改装をしました。家内がチラシで見つけてきたのは女性のYさん、一級建築士&インテリアデザイナー。その方が独立されてまだ間もない頃のことです。

Yさんのおかげで、最小コストで最高のパフォーマンスを得ることができました。翌年、そのアパートを売りに出すと、言い値であっさりと売れてしまったのです。プロの助言、プロの技に納得がいった出来事でした。

そしてYさんの人柄にも。 その後お付き合いが始まります。

きのう久しぶりにYさんとお目にかかることができました。

「笑わないでくださいよ。毎朝起きると、気功を15分やるの。これをやるとね、体がすっきりして頭までピシッとするの。そのあとその日にやるべきことやアポイントをノートに書き入れていくんだけど、本当に笑わないでね、最後に必ず、『顧客獲得、プロジェクト確保』って書き入れるんですよ。そうすると、ホント、仕事が途切れないのよ!おかしいでしょ。」

5年前から宣伝をやめたそうです。口コミだけでこなしきれないほどの仕事が入ってくるようになったからです。『顧客獲得、プロジェクト確保』と書くようになったのがちょうどその頃のことだとか。

とは言え、どうすれば仕事が取れるかについては、常に脳髄を絞って仕事をされてきたYさんですから、顧客を獲得した、という風に、既に起きたこととして潜在意識にインプットすると、それが簡単に現実化するのでしょう。

行動と認識、つまり心と体の関係から、ご自分の体験を通して、それが間違いのない「コツ」だ、ということをよく理解されており、お話しを伺っていても納得のいくことばかり。

「わたしの方に目を向けてくれるのは、圧倒的に女性のクライアントと、あとはオーナー経営者ですね。普通の男性はダンナでも社員でも敬遠するみたい。」  なぜかな?

男性の建築士やデザイナーは、女性顧客の要望(ニーズ)がわからない、あるいは無視してしまうことが多いのだそうです。でもYさんには、女性が求めているものが痛いほど分かるので、女性顧客に人気があるのです。家内もその点を認めていました。

オーナー経営者に人気が高いのは、Yさんのコスト意識にあります。ただ安いということだけではなく、高価な材料を使用する場合でも、その理由がきちっとしているから安心なのですね。しかも無駄な出費が出ないように、いつも心を砕いているのです。これも私には分かります。

毎日忙しくてたいへん、と言いつつ、お顔はぴかぴか。「だってこの仕事好きですもの。」

商売繁盛のコツをそれとなく伝授していただいた貴重な一日でした。





Tuesday, March 08, 2005

コーチング

コーチングに手を染めて、1年と半年が経過しました。

そもそもコーチングに目を向けたきっかけは何だったかなあ・・・。

そういえば、会社を売却したいという件で、そこのオーナーにお目にかかった時、社長室のテーブルの上に、コーチングに関する本が何気なく置いてあったんだ。

「社長はコーチングを勉強されておられるんですか?」

「いや、その本を書いた人を知っててね。その人からもらったんですよ。関心あるんですか?」

「ええ、以前どこかでちょっと耳にしたことがあって、関心はありましたけど、どういうものなのか詳しいことまでは・・・。」

「そうなの。それじゃね、今度その人の講演会に招待されてるんだけど、一緒に行ってみます?」

そうそう、あの会話がきっかけになったんだ。それから間もなく会社を辞めてコーチングを始めるなんて、想像もしていなかったなあ。
自分から「コーチングをやる!」と宣言をしておきながら、それに驚いている自分もいたし・・・。

今になってみれば、楽しいことに足をつっこんだ、っていう感覚かな。これをやっている自分を気に入っているし、額面どおりの満足感がある。

おかげさまで次のステップが見えてきたような感覚もあるし、皆がよく言う『わくわく』っていう感じが分かるような気がするなあ。

心のありようが柔らかくなってきたのかもしれません。そうだとしたら本当に嬉しいことです。

Sunday, March 06, 2005

母親の想い

「息子がね、2、3日前にスバルをプレゼントしてくれたのよ。」

「スバルって、あの車の…?」

「そう、突然家にやってきて、母さんに見せたいものがあるからって、下におりていったら、『ハイ、かあさんにプレゼント』って鍵わたされたの。」

「そりゃ、気持ちはすごくうれしかったけど、でもねえ、お金の使い方が少し派手なんで心配してるの。」

昨晩Jazzを聴き出掛けたとき、隣に座ったスーさんとの会話です。スーさんは30年前に香港から移住してきました。中国式英語と日本式英語で会話が進んでいきます。

「息子も30だし、ITの仕事で羽振りがよくて稼いではいるの。でも去年ドイツ人(ドイツ系アメリカ人)の女性と結婚して、高いアパート買って、世界中飛んで歩くのが趣味で、もうお金使いたい放題。」

「ちゃんと稼いでいるんだから心配ない、って言うんだけど、これからお金が必要になってくるのが分からないのよね。こまっちゃう。母親想いはありがたいんだけど…。」

「娘は歯医者になって今年2年目で、大忙しのてんてこ舞いでうちに寄り付きもしないわ。新人は子供を担当させられるからたいへんみたい。その点息子の方が気は遣ってくれるけど、やっぱり心配でねえ。」

ご本人は未だ現役で日本人経営者の右腕として仕事を切り回している元気な女性です。

「ところでスーさん、お子さん達との会話は中国語?それとも…。」

「ぜ~んぜんだめ。中国語で話し始めると、『かあさん、わかんないから英語にして』って言われる始末で…。」

先日は甥子さんが韓国人(韓国系アメリカ人)と結婚したというので、いよいよ国際的ですね、と言うと、「ホント、ごちゃまぜになってきたわね。」とクスッと笑いました。

移民の街ニューヨークで生きる、生活力旺盛な典型的移民女性をご紹介しました。

Friday, March 04, 2005

JAZZ

こちらで引越しを中心に運送業を経営されている日本人の方が知合いにいます。
この方とは7年前に引越しを依頼したことがきっかけでお付き合いが始まりました。

この男性は、とある日系大企業のNY駐在員という身分を経て、45歳を過ぎてからこちらで起業されました。これだけでもひとつの興味深いストーリーが出来上がるのですが、わたしがこの方のことで感心している理由は別にあります。

この方は現在60歳。5年前に一念発起して、若い頃から憧れていたJAZZドラムを習い始めます。仕事が軌道にのったのを機に、思い切って学校に通い、ドラムを叩き始めます。

「いやあ、masaさん、楽しくてねえ、土曜の夜にドラムを叩くのが楽しみで仕事をしているようなもんですよ。」

「でもね、他のメンバーは皆バリバリのプロでしょ、やっぱり気遣うんだなあ。もう200回以上ステージに上がってるけど、未だに冷や汗ものでね、周りの空気を読むのがた~いへん。」と言いつつ、実に楽しそうです。そもそも一度も演奏を休んだことがないそうですから、よほど好きなのでしょう。

この方の演奏を見ていると、楽しむことの「すごさ、迫力」を目の当たりにしている気分になります。

彼の次の目標は、このJAZZバーを乗っ取って、自分専用のJAZZクラブに仕立て上げること。

「masaさん、そのときは手伝ってね。」

明日は土曜日。夜になったらミッドタウンのJAZZバーに出掛け、彼の見事なスティック捌きを見てくるつもりです。


Wednesday, March 02, 2005

乳母車

買いたい本を探しに、近所のバーンズ&ノーブルという本屋さんに行ってきました。
この本屋さんでは、立ち読みも“座り読み”も許されていますので、付属のスターバックスで買った飲み物を手に、通路に座り込んで本を読んでいる人をよく見かけます。

もうひとつの特徴は、店内に子守が多いこと。外が寒いので、乳母車のまま店内にはいり、乳母車を通路に置いて、子守さんたちは本を読む、という図です。外の気温が上昇してくれば様子は変わるのでしょうが、冬の間は子守と乳母車だらけ。いい場所を思いつくものです。

それにしても、街を歩いていて目に付くのは乳母車の多さ。幸い、歩道での自転車走行はありませんので安心して歩けますが、二輪車の代わりに四輪者が多い、というわけです。

最近はやっている乳母車はオランダのバガブー・フロッグという製品。他のメーカーに比べて、デザインが抜きん出ています。値段も抜きん出ているのですが、どんどん路上で増殖しているように見えます。

これだけ子守が巷にあふれ、高額の乳母車が行き交う街。やはり景気がよいのでしょう。
それに、こんな都会の街中で、これだけ大勢の赤ちゃんやチビさんたちが生活していることにちょっと感動します。

この国は人口の減少に悩まされることはないのだろうなあ、と乳母車に揺られる子供たちを見ながら、そんなことをフッと思いました。