本 その8 気持ちを汲む

小さい子供に、規則や決まりごとを守らせることは、かなりの努力と忍耐の必要なことだと思います。
そもそも、小さな子達は、いろいろなことにチャレンジをし、体験をしながら学んでいく者たちですから、そこらへんの按配はむずかしいですね。
決まりごとを一方的に子供に申し渡すだけでは、子供も気持ちの持って行き場がなくなり、言うことを聞きにくくなるのかもしれません。
例えば、子供のいる家にお友達が遊びに来たという次のようなケース。
「タロウ君!そんなことしちゃだめよ!今度ピアノを弾くのはハナちゃんの番でしょ。すぐに代わってあげなさい。みんな仲良く順番でしょ。」
「ケンタ!椅子から飛び降りちゃだめっていつも言ってるでしょ!ケガしたらどうするの。」
「タロウ君、ハナちゃんと喧嘩しないの!ねえ、順番なんだから・・・わかったわね?」
「ケンタ!!もういい加減にしなさい!」
以上のように、子供、特に小さな子供は、自分の気持ちを汲み取ってもらえないと、やっていることをやめたり行動を変えるのに困難を覚えるようですね。
「タロウ君、ピアノが好きなのね。弾いていると楽しいのね。今度はハナちゃんがピアノを弾く番で、その次はケンタの番だから、その次はまた-タロウ君の番-て忘れないように紙に大きく書いておこうね。」
「ケンタ、あなたは飛んだりはねたりが好きなのね。でも、椅子の上からは飛び降りてはだめよ。おうちでの決まりでしょ。あとでお庭に出たら、ケンタがどれ位高く飛び上がれるか、見せてくれる?みんなピアノを弾き終わったらちょっとお庭に出ようね。」
と、気持ちを汲み取ってもらうと、子供も言うことをききやすく、行動を変えやすくなるように思います。

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