Sunday, August 06, 2006

本 その2


あれからもう61年ですか・・・、当時5歳だった方々も、古希に手が届く年齢になっておられるのですね。

前回のブログで触れた本、『How to Talk So Kids Can Learn』(Simon & Schuster社刊)の巻頭には、以下の文章が紹介されています。

 親や教師が子供に話しかけるとき、その語り口から自分をどう想ってくれているかを子供は感  じ取ります。親や教師の言葉は、子供の自尊心、自己認識の形成に影響を及ぼすのです。大人の言葉は子供の運命を決める、と言っても過言ではありません。-Haim Ginott

Haim Ginott(ヘイム・ジノット)という方は、1960年代にアメリカで活躍されていた児童心理学者です。残念なことに70年代初頭に50歳の若さで亡くなりました。

彼の提唱した子供との接し方や対話法は、体罰や命令的対話法が当然視されていたその当時としては画期的な方法であり、当時の親や教育界に多大な影響を及ぼしたそうです。

誉めるのではなく、叱るのでもなく、ましてや体罰を加えるのでもなく、子供がやっていることをただ単に描写してみせることで子供の自立心、自尊心を育むことを提唱していたのです。

50年代に生まれ、60年代を通して育ってきたわたしには、この内容が当時として如何に革命的なものだったか、よく理解できます。

子供を躾けるのに叩くのは当たり前のこと、子供を誉めると甘やかすことになる、という意識が社会ではごく一般的であったように思います。いわゆる「巨人の星」、「アタックNo1」の世界が、子供を育てる上でのひとつの理想形としてあったのかもしれません。

わたしも御多分に漏れず、よく叩かれました。

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